採択者インタビュー:酒処 紘じん 坂本三紘さん

広島県起業支援金 採択者インタビュー

故郷で叶えた「憩いの場」。おばんざい居酒屋
『酒処 紘じん』
店主・坂本三紘さんの挑戦

酒処 紘じん | 坂本 三紘さん

「いつか母と一緒にお店を」。10年来の夢を故郷・広島で実現した坂本三紘さん。
開業までの道のりや、広島県の起業支援金の活用、そして未来への展望を伺いました。

まず、広島へのUターンとお店の開業を
決意された理由を教えていただけますか?

実は10年ほど前から、母と「いつか一緒にお店を開きたいね」と夢を語り合っていました。私自身が30歳という人生の節目を迎えたこともあり、「やるなら今しかない!」と。そして、やはり生まれ育ったこの広島の地で、地域の方々にとって心安らぐ「憩いの場」となるようなお店を作りたい、という想いが強くなったのが大きな理由です。

『酒処 紘じん』は、どのようなお店なのでしょうか?

カウンターに日替わりのおばんざいがずらりと並ぶ、アットホームな雰囲気の居酒屋です。どこか懐かしく、ほっとするような手作りの味を大切にしています。お客様には、実家に帰ってきたような気持ちでくつろいでいただけたら嬉しいですね。

酒処 紘じん写真

開業にあたっては、広島県の起業支援金も活用されたそうですね。
どのような経緯で知ったのですか?

お店を持つこと自体が初めての経験でしたので、やはり開業資金は大きな課題でした。特に厨房設備や内装など、初期投資が嵩みますからね。そこで、広島に戻って事業を始めるにあたって、何か活用できる支援制度がないかとインターネットで検索したところ、この起業支援金のことを知りました。「移住」というキーワードもヒントになりました。

支援金は、具体的にどのようなことにお使いになられたのでしょうか?

主に、業務用の厨房機器の購入や、お客様に心地よく過ごしていただくための内装工事費、そして日々の業務効率化のためのPOSレジシステムの導入費用に充当させていただきました。また、開業当初の家賃の一部にも充てることができ、初期費用の負担を大きく軽減できたので、本当に助かりました。おかげで、理想とするお店作りに集中できた部分も大きいです。

酒処 紘じんの写真

最後に、今後の展望や夢についてお聞かせください。

まずは今のお店『酒処 紘じん』をしっかりと軌道に乗せ、多くのお客様に「また来たい」と思っていただける、地域に根差したお店にしていくことが目標です。お客様との繋がりを大切にし、常連さんが増えていくことが何よりの励みになります。

そして、将来的には2店舗目の出店も視野に入れています。そのためにも、お客様に喜んでいただけるサービスを提供し続けるとともに、一緒にお店を盛り上げてくれる人材の育成にも力を入れていきたいです。また、ありがたいことにお客様からご好評いただいている人気メニューがあるので、それらを商品化して、より多くの方に『酒処 紘じん』の味を届けることもできればと考えています。

坂本さんの温かい人柄と、お母様との夢が詰まった『酒処 紘じん』。
広島の新たな憩いの場として、多くの人に愛されることでしょう。
本日はありがとうございました。

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